【新商品】手縫い二つ折り財布(グリーン)

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既存の手縫い二つ折り財布をグリーンのレザーでとのご注文いただき完成しましたので紹介させていただきます!
こちらの財布は紙幣、カードはもちろん、硬貨もたっぷり収納いただけます。

 

shoko_igetaではオーダーメイドも承ります。

オンラインショップに掲載のないものでもお気軽にご連絡ください。

ご連絡はこちらから!

Festival of Lights

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Photo@Berliner Dome (ベルリン大聖堂)

ベルリンのど真ん中に住んでいる私の家の近所にはベルリンTVタワーやベルリン大聖堂などベルリンの観光名所が沢山あります。

昨日と今日は毎年恒例のFestival of Lightsが催され、夜になるとブランデンブルグ門、フンボルト大学、ベルリン大聖堂などをスクリーンに見立て、ユニークなImageが映し出されます。

2枚目のハートが映し出されたときは流石に周りがどよめきました・・・(笑)

この1週間、雨続きで太陽も拝めず冬の始まりといったベルリンですが、今日は気温も10℃近くまで上がり曇ってはいるものの雨は降らなかったので、観光客でFestivalもにぎわっていました。

 

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工房との出会い

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前回はレザークラフトとの出会いを書きましたが、今日は私がどのようにしてベルリンでこの世界に入ったかということをシェアしたいと思います。

2013年6月にワーホリビザでベルリン入りしたものの、初のEUそして、これまでアメリカやオーストラリアの人や文化との関わりの方が圧倒的に多かった私にとって、ベルリンでの最初の1カ月は人生初のカルチャーショックと、これまた人生初のホームシックの日々でした。

そんな状態だったので、1カ月も経たないうちに、さっさと旅だけして寒くなる前に日本に帰ろう!と決めて、早々に旅のアレンジ+帰国便のチケットまで取ってしまいました。しかしベルリンを離れてみたら心変わりし、急きょ帰国のフライトを変更し、ベルリンに戻ることにしました。

ベルリンに帰っては来たものの、帰国する気満々だったため、1カ月半の旅にほぼ全財産をつぎこんでしまったため、とにかく仕事を探さなければここにはいられないと思い、ドイツ語もままならないため、あまり語学力を重視されないホテルのハウスキーパーなど暫くは町中のホテルなどに履歴書を配り歩く日々でした。

そんな時、たまたまフラットメイトが英語ができるならここ受けてみれば?とカスタマーサービスの求人を紹介してくれ、せっかくもらった情報だし、というノリで受けた会社に就職が決まり、なんと正社員で1年の契約をもらえたのでワークビザに切り替え、約8カ月ほどでしたが会社員として生活し、貯金をすることができました。

海外で外資系企業で仕事をするということを身をもって体験することができたことは本当に私にとって大きな財産となりましたが、何せ自分のやりたいこと、好きなこと、興味のないことにはとにかくエネルギーを注ぎ込めない典型的な双子座なので、色々と悩みはしましたが8カ月で退職し、私が本当にやりたいこと、やるべきことに向き合う事にしました。

8カ月の会社員生活についてはまたの機会に詳しく書きたいと思いますが、とにかく日々のストレスがひどく、どうにかしてリフレッシュできないものかと考えた時に、日本で趣味でやっていたレザークラフトをやりたい!と思い、母に道具を送ってもらいました。

退職後、レザーで何か作って販売できないか、いや、その前にベルリンに工房があればそこで勉強できないか・・・などと色々考えていましたが、飛び込みで修行させてもらうにしても、何か自分の手で作ったものがあったらいいのでは・・・?と思い、レザーの材料探しを始めました。しかし、マーケットなどでは裁縫道具や布は販売しているものの、さすがに革はなかなか見つからず、インターネットで検索して見つけた住所に行ってみてもすでにその場所には別の物件が入っていたり・・・と空振りが続きました。

何軒か私好みのバックや財布等を販売しているお店を見つけては履歴書と今まで自分で作った物の写真を持って、お店の人に革の仕入先や工房の有無を聞いたり、はたまたインターンシップの可能性がないか聞いて回っていました。

そんなある日、たまたま買い物がてら街を歩いているときにふと、そういえばこの辺にもレザーグッズの店があったような・・・と思いHackesche Hofという観光スポットの中にあるお店(Hoffnung Berlin)に入ってみるとそこはオーダーメイドのベルト専門店でした。

私「革の素材を探してるんだけど、どこから仕入れているんですか?」

と尋ねたところ、

店員「うちの工房に行けば買えると思うから行ってみれば?」と!!

工房がある!と思った私は

「工房ってインターンとか受け入れてます?」

店員「受け入れてるときもあるから聞いてみたらいいよー!」と!!!

早速その日に、工房に電話をかけ、アポを取って尋ねたところ、オーナーが出迎えてくれ、工房内を案内し、どのような工程で一枚革からベルトができるのかを見せてくれました。

彼はちょうど私の父親世代で、なんと私が生まれた年にこの会社を立ち上げ、それ以前は独学でレザークラフトを学んでここまできたとのこと。

工房内のオフィスには彼が初めて作った厳ついベルトが飾られ、創業当時の写真を見せながら色々語ってくれました。

そして、私もレザークラフトが好きでこれから本格的に学びたいと思っていること、これまで自分が趣味で作ってきた物の写真を見せ、これからまた作り始めたいため、素材を探していること、インターンとして勉強させてもらえないかということを話ました。

するとオーナーは

「レザークラフトは専門の学校というものがほとんどない(ドイツでは)からね、やりたい人は現場に入って学ぶしかないんだよ。僕もそうやってここまできたから。やりたいなら、ここで勉強していいよ!それから、革ドイツではなかな素材を売ってないし、端切れならここから持って行きなさい。」

という願ったりかなったりの返答!!!!

その時の私は嬉しくて興奮して心ここにあらずといった状態でしたが、これまで趣味で(でもずっと革職人として生活できたら夢のようだな・・・と思っていましたが)続けてきただけのすでに30代の、しかもドイツ語もままならない私にこんなにもあっさりと勉強の場を与えてくれた彼のオープンな姿勢に脱帽しました。

それから数か月、ほぼ毎日、インターンとして(もちろん無給で)工房の仕事を手伝わせてもらい、その間に、ワークビザからフリーランスビザに切り替えることを決意し、数か月経過したころに、オーナーにビザ取得のためここでアシスタントして数か月働いたことなどを証明する書類を出してほしい旨伝えたところ、ちょうどクリスマス前の繁忙期に入るため、これからバイトとして雇うというオファーも頂けました。

ベルリンという土地柄はもちろん、オーナーもやる気のある人に寛容でチャンスを与えてくれる人と出会えたこと、そして毎日仕事に行くことが本当に楽しみで、仕事をしていてこんなに幸福感を得られる場所にいられることに感謝です。

お店の名前でもあるHofffnungとはドイツ語でHope(希望)という意味、まさに私に希望を与えてくれる場所との出会いでした。