【新商品】Pass Holder with leather strap(Red)

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既存のパスケースを赤いレザーで、また、レザーストラップを付けてほしいとご注文いただき完成しましたので紹介させていただきます!
定期入れとしてまた、切符、カード等を収納いただけます。

ストラップを付けることでバッグに取り付けていただき、通勤時などバックからパッと出せる長さでご利用いただけます。

手縫いカードケース(赤)

¥5,800(税込)

¥800(送料)

ストラップ等ご希望の場合はご希望の長さなどお知らせください。

気に入っていただけたらこちらからご購入いただけます。

shoko_igetaではオーダーメイドも承ります。

オンラインショップに掲載のないものでもお気軽にご連絡ください。

ご連絡はこちらから!

If you are in outside from Japan and you are interested in this products please click here!

レザークラフトとの出会い

mlb

Photo (@ art and craft market in St.Kilda, MLB)
メルボルン、セントキルダのアート&クラフトマーケット

 

そもそも私がレザークラフトと出会ったのは2009年。

ワーキングホリデーでオーストラリア最初の地ブリスベンで半年過ごした後、友人たちと別れメルボルンにやってきて少し寂しい気持ちになっていた私はメルボルン特有の(1日の中に四季がある)天気に追い打ちをかけられてなんとなく、気分が晴れない日々を過ごしていました。

(※ブリスベンはトロピカルな気候、メルボルンはブリスベンと比べると曇りや雨の日が比較的多く、夏でも寒い日があるような気候です)

しかし、大都市のメルボルン、ブリスベンにはなかったおしゃれなカフェやお店、街の中心では毎日のように広場でなにかしらイベントが催されていたり、フードマーケットや、アート、クラフト、アンティークマーケットもあり本当に飽きない街です。

マーケット好きの私は毎週のようにセントキルダというエリアで週末催されるクラフトマーケットに通っていました。その中の一軒お店に女性が手縫いでレザーの財布やブックカバー、バックを作って販売していました。一目惚れした私は、毎週のように通い詰め、帰国前に何点も購入して帰りました。

1年と決めて渡航したオーストラリア。現地で仕事や旅やボランティアをして色々な人と出会い、価値観や世界がものすごく広がった状態での帰国。お金をかけずに日々の生活を丁寧に、楽しむことを覚えたり、大自然の中で今あるものだけでのキャンプ生活をしているうちに、日本での流行りの服を着て、数か月に1度は美容院にいき、ファッションに気を遣い、友達とおしゃれなカフェやレストランで食事ができるように働く日々・・・そういうものに全く楽しみを見いだせなくなっている自分がいました。

まんまと、リバースカルチャーショックに陥り、日本での生活に全く希望を持てなくなっていたのです。

自分の生まれ育った国なのにどうして、こんなに居心地が悪いんだろう・・・

たった1年住んだだけのオーストラリアがなぜこんなにも恋しいのだろう・・・・何をしても楽しくない、何も興味を持てないという状態。

だからと言って今すぐにまた日本を出る経済的余裕もない。そんな時に地元の百貨店内でレザークラフトのお店を発見しました。

お店の人が店内で手縫いしている姿を見て、メルボルンのマーケットの女性を思い出し、私も何か作ってみたい!と思ったこと、何より革は使えば使うほどイイ色に変化し、手触りも良くなるため、長く使えるものを作れるなら意味があると思い始めたのがきっかけです。

それからというもの、作りたいものを決めてはお店に行き、材料や作り方をど素人の私に一から丁寧に教えてくれたお店のスタッフの方々には本当に感謝しています。

あの日、あのお店で道具を購入したとき少しだけ未来に希望が持てたような高揚感は忘れられません。

 

 

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ドイツ語講座から得るものは語学だけではない

ベルリンにきて早3年目、色々(言い訳が)あってほとんど英語だけで生活してきた私ですが、昨年夏に会社を退職し、工房で(たまに店でも)仕事をするようになってからは本当にドイツ語の必要性が高まってきました。

今年の夏は特に色々あって精神的にも心機一転をよぎなくされることだらけでしたが、これもいいタイミング!と思い、ドイツ語を本格的に一から勉強しよう!と決意し、週2日、仕事後にイブニングコースに通い始めました。

クラスメイトも国籍が幅広く、イスラエル人、イギリス人、イタリア人、マレーシア人、アフガニスタン人などなど・・・講座に通わなければそれまでの生活の中ではなかなか知り合う事すらできなかったであろう人達とも知り合え、それぞれのお国柄も知ることができ、ドイツ語以外にも興味深いことは沢山あります。

先月末既存のコースが一区切りする最終レッスンの後、クラスメイトとバーに行った時のことです。

メンバーはイギリス人3人、イスラエル人2人、アフガニスタン、マレーシア、私(日本人)の8人。

アフガニスタンのイメージについて話していた時のことです。

 

アフガニスタン人: 「どうせみんなアフガニスタンといえば危険、行きたくないっていうイメージだよね?」

一同 : 「まぁ、そうだよね・・・(笑) 怖いっていうイメージは一番最初にくるよね・・・」

アフガニスタン人:「でも、みんなが思っているようなところじゃないんだよ!」

と言い出し、彼がベルリンにやってきた理由について話出しました。

彼は30代前半のアフガニスタン各地の劇場で人形を使用したプロのパフォーマーとして各地の劇場でパフォーマンスをして生活していたそうなのですが、あるとき、その劇場で公演中に自爆テロがあり多くの人が犠牲になったそうです。公演していた彼は幸い命に別状はなかったものの、奥さんも子供もいる彼はこんな事が自分の身に何度も起きるようでは命がいくつあっても足りないと、知人のツテでベルリンに逃げてきたとのことでした。

日々一緒に勉強している人の口から自爆テロの被害にあった話を聞かされるショックはもちろんのですが、私たち外国人にとってはアフガニスタン=最悪の治安、自爆テロなんて日常茶飯事の危険と隣り合わせの日々で娯楽など皆無の生活をしているイメージでしたが、彼がプロのパフォーマーとして生計を立てられるほど特に北部の都市では多くの人が劇場やレストランに足を運ぶことができるゆとりある生活を送れていることにまず驚きました。

すると、イスラエル人のクラスメイトの口からさらに、

「自爆テロね・・・私も15歳のとき現場に居合わせた経験があるよ。」という言葉。

彼女はまだ20代半ば。

「私は誰も殺したくないし、殺されたくないのに。」としみじみつぶやいていました。

最近特にシリア問題で難民が増加しているドイツですが、(彼らはシリア人難民ではありませんが)やはりこんなにも身近に自分の故郷で自爆テロが頻発し、そこにはいられないからもう帰りたくない、帰れないという人達がいるのだということを痛感しました。

彼らの話を聞いていて、悲しいやるせない気持ちになることはもちろんですが、日本にいたら、いや、ベルリンにいてもドイツ語講に通い始めて新しい人達と知り合う事をしていなかったら、こんな話も聞く機会はなかなかなかっただろうし、彼らの故郷の実態をこんなにも身近にとらえることはできなかっただろうと思います。

クラスでもなかなかマイペースなキャラクターで話をする時も、とてもソフトな印象を受けるやわらかい(リラックスした)雰囲気を持った彼の口から聞いた現状は悲しいものでしたが、同時に諸外国の人が抱いているアフガニスタンのイメージと彼の口から聞いた街の雰囲気はまさに彼のキャラクターのようなゆったりとした時間が流れているのだろうという印象を受けました。

いつか彼らが安心して故郷に帰ることを楽しみにできる日がくることを祈ります。